「Linux の MTU は自動的に調節されるからイジる必要はない」という感じのコメントをよく見かけるが、Opera でネットサーフィン(死語)をエンジョイ(死語)していると、アクセスしてから表示されるまでに、ビミョー(死語)な間のあるサイトに出くわすことがあるので、これは案外試して見る価値があるんジャマイカ(死語)と、検索で引っかかった古いサイトを見ながら挑んでみたら、どうにもややこしいやり方の多さに辟易したから、もっと簡単にできるんジャ…といういつもの覚書。
1. ifconfig で MTU 値を確認
端末に ifconfig と入力して実行。『MTU:1500』となっている。
2. ping で適当な値を試す
端末に sudo ping -c 1 -s 1400 -M do 112.78.112.193 と入力して実行。
『0 received, +1 errors, 100% packet loss』と表示された。
言わずもがな、1500 でも同様の表示になる。
3. ping で当たりを付ける
1300 ならどうか?
『1 received, 0% packet loss』となった。
当たりが近い。received の上限もしくは errors の下限よりも 1 小さい値を探す。
4. ping で最適値を確認
1400 から 1300 の間を虱潰して 1370 が最適値であると判明した。
ここで問題となるのが、この値を「どこにどのように反映させるか?」ということだ。
多くの解説サイトでは、○○.conf に書き込むことを推奨しているが、実はもっと簡単な方法があった。
5. ネットワークで「接続を編集する...」をする
そう、「自動起動するアプリ」にある「nm-applet」って奴だ。
MATE パネルのコネクタアイコンを右クリックして「接続を編集する...」を選択。
6. 接続中のネットワークを選択
「ネットワーク接続」ウィンドウが表示されたら、接続中のネットワーク名を選んでを押す。
7. ネットワークの編集
編集ウィンドウの「Ethernet」タブをクリック。
『MTU(M): バイト』の値を編集する。
8. 最適値の入力
端末の出力結果を横目に見ながら、最適値を入力して。
注意点は、1370 を入力するのではなく、カッコ内の 1398 を入力すること。
また、編集したことが分かるように、接続名の後ろにも同値を入力した。
9. 再び ifconfig で MTU 値を確認
再起動もしくはコネクタアイコンで「切断→接続」を実行してから、ifconfig を確認。
無事、MTU:1398 と表示されていれば、お疲れ様でした。
そうでなければ、Back to square one.
結果
件の間が解消されたことから、「Linux の MTU 自動調節」説は眉唾物と判明。
但し、ネット速度が劇的に向上した訳でもないので、「MTU をイジれば、激速ネットライフが楽しめるぜー!ヒャッハー!!」も眉唾。