前置き。Flashプラグインについての基本事項
LinuxにおけるFlashプラグインには幾つか種類があったので、調べて分かった範囲で違いを覚書。
- flashplugin-nonfree
- オープンソースで開発しているらしい。
著作権ファイル | Debian -- jessie の flashplugin-nonfree パッケージに関する詳細 - mint-flashplugin
- LinuxMint で配布している。Flashのバージョンは11.2。 LMDE 2 Betsy インスコ時のデフォルト。
- adobe-flashplugin
- 本家によるプラグインらしいが、パッケージマネージャには入っていない。
- NPAPI(Netscape Plugin API)
- ネスケという名に時代を感じる古い仕様。昔はブラウザで動画や音楽を聞くことがとても難しかったが、このNPAPIを実装することで可能になったというありがたきレガシー。ちなみにFirefoxは2017年3月以降、Flash以外のサポート終了とのこと。
- PPAPI(Pepper Plugin API)
- 胡椒。AdobeとGoogleで共同開発している、Flashプラグインの最新版。なぜ某ロボットと同名かは謎。
手順1: mint-flashplugin を削除する。
パッケージマネージャを開き、mint-flashplugin を完全削除。
手順2: Flash Player 25 Beta をDL。
Adobe Labs / Download Flash Player 25 Beta に行き、Linux用のインストーラーflash_player_npapi_linux.x86_64.tar.gzをDL。
手順3:DLしたファイルを解凍
必要なのは「libflashplayer.so」のみ。
手順4:ホーム直下の不可視ファイル「.mozilla」を開き、「plugins」という名前のフォルダを作る。
手順5:「libflashplayer.so」を、手順3で作った「plugins」フォルダに移動。
手順6:Firefox を起動して動作確認。
「ツール」メニューから「アドオン」を開き、「プラグイン」を選択。「Shockwave Flash 25.0 d0」が入っていれば桶。
まとめ
Adobe Labs にも書かれているが、一部の機能は使えないので、Flash の機能を完全に使いたい場合はChromiumを使うと良い。
また、各WEBサイトやWEBコンテンツがHTML5に完全移行すれば、危なっかしいNPAPIのFlashなんぞを使う必要は無くなるので、あくまでも暫定処置でしかないことを肝に銘じておこう。